2011年11月8日火曜日

にのさんで明日からお弁当1種類だけ販売スタートします

こんにちは。「にのさん」のおぎのです。もうひとつの働き方ネットワーク、という団体に所属しています。「にのさん」は、昭和2丁目3番地にあるこの物件をお借りしたとき、隣に入居したNPO「コドモネットらくだーず」のみやじさんと一緒に、「ここの呼び名がなにかほしいね。」といって、住所から「2の3」の部分をとって、「にのさん」と愛称をつけました。場所は、栃木県庁と県警本部から徒歩1分以内で、とちぎテレビさんのすぐ西側、栃木県NPO・ボランティアセンター「ぽ・ぽ・ら」もご近所です。

さて、本日は、表題のとおり、明日9日からお弁当の販売をそろっとスタートさせます、というお知らせです。まだ正式オープンではなく、「スロースタート期」で、無理せずできることをきちっと毎日やることで経験をつみ、その結果を受けて内容の見直しを行い、ステップアップしていきます。 いずれ、「これなら正式オープンしても大丈夫かな?」という見通しが立ったら、またお知らせさせていただきます。

このプロジェクトは、今年度、栃木県社会福祉協議会から「地域の福祉力整備促進事業、という事業による居場所づくり事業の一環です。とくに地域の高齢者にお役に立てるような場づくりをするという趣旨で飲食設備を整備させていただきました。

震災後で大工さんが忙しかったのを無理をお願いして9月から工事に入り、飲食営業許可を、とうとう昨日、保健所からいただきました。これからここで、地域の方に長く使っていただけるように、食を入り口としたつながりづくりと場づくりを行っていきます。

もともとは、まずは試食会などをやって、お知らせをして、などと考えていたのですが、試食会をやるにはメニューが確定していなければならないし、そのメニューが確定するためにはそもそもそのオペレーションの実地シミュレーションが必要です。

・・・・・・などと逆算していくと、結局、頭の中だけで考えていてもなにもわからない状態から抜け出せない、ということに気がついてきました。それで、まずは無理しない程度に、オープン前のスロースタート期をもうけて、一日に一種類でもきちんと手作りで出せるようにしよう、ということで、仲間内で意見が一致しました。

それで、急なのですが、待っていても料理の腕が上がるわけでも経験が積めるわけでもないので、せっかく営業許可をいただいたので、まずは明日、11月9日からスロースタートをはじめよう、ということになりました。無理せず、一日1つだけのテイクアウトのメインメニューと、あとは、サラダなどをつくります。次の日は、他のものをつくります。ふつうに家で食べるものを手づくりで。自分や子どもの口に入れたくないものはお出ししません。サラダなど、野菜をたくさん食べられるようにしていきたいと思っています。

もともと、団体内でこの事業に手をあげるきっかけになったのは、原発事故以降の厳しい状況の中で、どうしたらより安全な食べ物をみんなで分け合っていくことができるのか、という議論でした。数ヶ月前は検査態勢なども今より手薄でした。西から食料を取り寄せるべきか。しかし、それは果たして持続可能なやりかたなのか。そもそも限られたパイを奪い合ったら、より経済力のあるもの、より体力のあるものが勝つに決まっている。そういう仕組みに落とし込んで満足してしまって果たしていいのか。それに、地域の農業はこれからどうなるんだろう?

そんな答えの出ない疑問について仲間内で話しているうちに落ち着いてきたのは、「取り合うのではなく、分け合う仕組みをつくりたい。」ということでした。そこにちょうど、社会福祉協議会による事業の公募が出たのです。歩いて暮らせるご近所で、突発的な危機があったときに、どこか地域の人たちとの接点になるような場所がほしいという仲間内での話にぴったりはまる事業に、すぐに手をあげました。



先月から毎月第四土曜日に、ミニ朝市もスタートしました。(下の写真はそのときのものです。)
これから少しずつ、できることからひとつづつやっていきます。





明日、開店目標は11時半です。ミートソースのペンネ(400円・大盛り500円)と、地場の野菜のサラダ(100~)をつくる予定です。まずは毎日最低一品は、ちゃんとつくれるようにします。 

それでは仕込みに行ってきます!

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